2007年05月07日

社会不安障害の治癒(SAD4)

こんにちは。ゴールデンウィークはいかかでしたでしょうか。雨が降ったり晴れたり、うまくメリハリはつきましたでしょうか。人生山あり谷あり、なるようにしかならない。(最近、印象に残った言葉です)

第四回 社会不安障害の自然軽快・治り方・認知行動療法について
社会不安障害の自然軽快について。一時期、人目を強く気にするようになったとしても、自然に、もしくは自己流のやり方で治癒した人もあります。思春期に人前で顔が赤くなり、発表などでは声が震えてしまってた人が、大学で落語研究会に入り、無理矢理にでも人前で落語をやっていたら、いつのまにか治ったという人や、弁論部に入り、話し込むことを重ね、克服できたという人もあります。恥ずかしいという思いは、むかっていくならば、一時的に大きくなりますが、際限なく大きくなることはなく、やがて頂点に達し、あとは下り坂となっていきます。頂点への達し方には個人差(感受性)がありますが、長くてもせいぜい1〜2時間でしょう。逆に、恥を恐がり、避ける、もしくは逃げたいと願うと、その時点ではいくらかほっとしても、次は不安が大きくなり、やがてはびっくりするような強い緊張におそわれることとなったりします。不安障害をかかえる人の多くが、失敗をおそれる傾向が強く、完璧主義で、八方美人的でもあると言われています。反対に不安障害のない、健康な人からは、「とりあえずやってみよう。はじめからうまくいかないのは当たり前。失敗したらまたやりなおせばよい」といった話しがよく聞かれます。そのような考え方の違い(基本的信念)が、行動を変化させ、やがて性格を形成し、ときには病気を引き起こします。また、不安や緊張の場面で、『危ない、死ぬかも知れない、(この不安から)逃げ出さなければ』と無意識に考える人と、『どきどきする、おもしろい、わくわくするのがたまらない、一つこわいけど挑戦してみよう』と考える人とがあります。この無意識の考えのことを自動思考と呼びます。これまでの体験の中で自然にしみついたもので、よくよく考えれば、矛盾だらけの考えであっても、正しいと信じて疑わないようになっています。自動思考により不安な気分が生じ、不安な気分はまた、そのような自動思考を発生させます。さらにその状況でのその人の行動にも強く影響しています。認知行動療法では、この自動思考に着目し、行動変容を行い、より自分らしい考えのもと、納得のいく自分の姿へと徐々に回復していく治療のことです。つづく。

追伸:リビング北九州にて最近、取材を受けました。「5月病を吹き飛ばせ」のタイトルで近々、記事が掲載になるそうです。
posted by かなめクリニック at 13:41| 精神科・心療内科