2007年03月09日

社会不安障害とは(SAD3)

おはようございます。ずいぶんと間隔をあけてしまいました。ちょっと気持ちを乗せ、しばらくは連続で書いていきます。三寒四温とは言うものの、20度もの温度差がでるのには驚きです。地球温暖化に何ができるか、みんなで考えるよいチャンスかもしれません。

第三回 社会不安障害の成り立ち・森田療法
社会不安障害での不安に関して。
もともと人見知りや、人前で黙り込んでしまう性格の方が、思春期になり、たまたま人前で失態を演じたりします。発表でつまったり、とちったり。そんなとき、まわりでくすくす笑われたことを意識しだしてから徐々に症状が強まっていきます。思春期は、まわりの目が気になる年頃です。親や先生の言うことに反発を覚えだし、それよりも仲間を大事にする時期で、それ故にまわりから白い目でみられることに対して大変ナーバスになっています。理想的な姿にあこがれ、完璧を追い求める。そのため少しの失敗がゆるせず、恥を感じやすくなっています。人前での失態を意識しすぎる余りに、そのような場面をなるべく避け、または避けたいと願いながら苦痛を堪え忍び、それなのに不安が強くなるという悪循環に陥ります。この経過は、前回説明した幽霊や蜘蛛が怖くなる過程に似ています。意識しまいと思いながら、かえって強く意識してしまい、いろいろ工夫し努力しているにもかかわらず、ますます緊張してしまう。森田療法では、このような状態を精神交互作用と説明し、それに対し「あるがまま」に対処することで治っていくことを教えています。治るためのポイントは、「怖い」との思いをほったらかしにして、やるべきことに集中し、ひらきなおってやっていくこと(緊張や不安では死なない!煮るなり焼くなりすきにしろ!)となります。しかし、この「怖い」との感情をそのままにしておくと、すぐに怖くなくなる、ということではありません。〜つづく〜


posted by かなめクリニック at 11:59| 精神科・心療内科