2008年03月21日

社会不安障害の治療(SAD6)

またまた久しぶりにペンをとります。あっというまに冬もすぎ、ところによっては春の息吹も感じられます。また、三寒四温で、油断しやすくもあり、季節の変わり目、ご自愛下さい。もっか、花粉症のためジンチョウゲ(沈丁花)の香りもマスクの外にあり、もったいない心持ちです。
第六回 社会不安障害の治療の進め方について2
前回、自分自身の何をどれくらい不安に感じているか、どのような症状が出ているかを記録することまで話しをしました。これまでの自分をふりかえって、不安階層表で不安場面のランキングをつけました。次に、この中からこれぐらいなら何とかできないことはないけれども、怖いという不安場面を選びます。いざ、不安場面へ挑戦していくのですが、不安場面の挑戦は、これまでに書きましたように、山登りに似ています。いきなりエベレストへ挑戦するような取り組み方では余計に傷口を広げることにつながります。何とか自分にもできそうな山から挑戦する方がよく、あまりに簡単すぎれば治療効果が期待できなくなります。ターゲットをしぼって、日々挑戦を試み、記録をつけていきます。
漠然とみている自分の不安を、比較してみれるようになることは、とても大切なことです。比較する基準は、過去もしくは現在の自分が体験している不安、である方がよりよく、日頃から意識して練習することでできるようになっていきます。昨日の不安、先週の不安、前回の不安と比べてどうかと。もし、自分が社会不安障害(もしくは不安症)で困っていると強く思うなら、その思いをエネルギーにかえて、面倒ですが、この記録を継続していきましょう。その際、落とし穴が待っていますので、次回はそれについて書きます。〜つづく〜

追伸:おかげさまで、社会不安障害グループ(土曜日午後1時〜3時)におきましては、大変好評を得ております。治療に参加する我々もまたそこで、教えられ、学びながらやっております。回復するということは、当人ならずとも大変に嬉しいことです。当院のグループの特徴として、1.任意参加(必ずしも連続しての参加は必要ありません。不要と思われるときは参加を断れます。)、2. 秘密厳守(グループで知った他人の情報を他で絶対に話してはいけません)、3.保険診療で行っています、4.自費もしくは他院での精神科治療と併用してグループ治療のみを受ける場合は3000円、5.参加や見学に関しては、治療の性質上、院長診察の上、当院でのグループ治療にメリットがあると判断された場合となります。そのほか、遠慮無くご相談、ご利用ください。(近日、紹介ページをホームページ上にアップする予定です。)
posted by かなめクリニック at 11:18| 精神科・心療内科